網膜剥離になっちゃった1

網膜剥離になっちゃった!」

 

そこそこに長く生きていると色々なことが起きるものです。これは、昨年思いもよらず網膜剥離になり、予期せぬ出来事にあたふたした時の様子を忘備録的に書いたものです。不安と焦りでいっぱいの誰かが、ほんの僅かな落ち着きを取り戻してくださればとの思いで書きました。

 

始まりは秋、右目に短い黒い線2本見えるのでおかしいな?と思った。右目はもともと近視が強く、1年前、白内障緑内障の手術をしたので、その後も眩しく感じたりしていたため、あまり気にもとめなかった。緑内障の視野検査は定期的にしているし、術後は視力がかなり回復して、何も心配していなかった。痛くも痒くもないし、そもそも小さな点や糸くずが見える飛蚊症のような症状は10年も前からあったし。この時も1週間後に視野検査の予約を入れてあったので、その時に見てもらえばいいや位に思っていたのだ。

後々この時のことを何度悔やんだかしれない。私としたことが!!

そのうち、幕が降りたように上の方の視野が欠けてきてさすがにおかしいと思った時はもう近所のクリニックの視野検査の日、網膜剥離だと告げられた。青天の霹靂、全く予期していなかった。その場で大学病院に電話を入れてもらいその足で病院へ。この時、なるべく揺れたり人とぶつかったりしないようにということで、夫に車で送ってもらった。剥がれかかった網膜はちょっとしたことでますます剥がれてしまうらしい。なので、静かに一刻を争うのだ。

 

視力検査、眼底検査、眼底写真など様々な検査をした後、診察まで3時間近く待たされた。こういった緊急の場合、予約をしていないので待つのは仕方ないのだろう。最近も外来で「今日は剥離の患者さんが3人もいて診察が遅れています」というような時があった。しかし、急に見えなくなるんじゃないか、という不安でいっぱいの気持ちで待つのは辛い。

 

やっと診察してもらった結果、剥離は下側かなり深い部分、レーザー治療等では治らず、入院、手術が必須。バックリング手術か硝子体手術か迷うところだそう。

バックリング手術とは私が理解したところによると、目を動かす筋肉の下にベルトのようなものを縫い付け剥がれた部分を押さえる方法。目の中を切らないので目には優しい。

硝子体手術は、目の中から硝子体というゼリー状のものを取り除き、その代わりに空気やガスを入れて剥離を押さえる。

両方併用して行うこともあるそうだ。

結局、バックリング手術を行うことになった。

本来ならば即入院のはずだが、このご時世、PCR検査で陰性でなければ入院はできない。この時点で17時過ぎ、診療時間外だったので、結局PCRのために1日待たされることになり、やきもきした。それに、もし陽性だったら失明の危険があるのに手術をしてもらえないの?

そんなことをモヤモヤ考え、1日置いて陰性の結果が出てようやく入院、その日のうちに手術となった。

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ここまでのポイントは、月並みだが、「おかしいな、いつもと違うな」と思ったら即医者に行くこと!

たとえ近々行く予定や予約を入れてあっても(←ここがポイント)その日まで待ってはダメ!!!

 

そもそも網膜剥離は、ボクシングの選手などのように殴られたり強い衝撃を受けた時にも起きますが、(「ご主人からDVにあっていませんか?」と聞かれた人もいるとか。)最も多い原因は、加齢や、強い近視だそうです。特別に珍しい病気ではなく誰でもなる可能性があるということを覚えておくといいかもしれません。

 

では次回はいよいよ手術!